NAOKI TAKAMIYA 高宮 尚己 ファシリティ事業部・巡回管理
仕事内容
東京サービスセンターに所属して、複数のビルの工事・メンテナスなどを担う「巡回管理」に取り組んでいます。センター全体ではマンションやホテル、商業ビル、店舗など幅広い物件を管理していますが、その中で私は大手不動産会社A社のマンション約30棟、B社のマンション約20棟、IT関係の人気ショップ、ショッピングモールなどを任されています。自分で修繕等に行く場合もありますが、最近は後輩や協力業者に現場を任せ、私はお客様との折衝、日程調整、見積もりの作成などの事務作業に臨むケースが増えています。入社して5年目ながらかなり責任が大きい役割を担っていますが、今もわからないことが少なくないだけに、より一層の自己研鑽が必要だと気を引き締めているところです。
Questionどのような就職活動を過ごしていましたか?
社会貢献性と接客サービスを兼ね備えた仕事。
高校で電気について学んできた私は、当初、もともと興味のあった鉄道系の企業を目指していました。多くの人の生活を守り、日本の社会を支える一員となりたいと考えたのがその理由。さらに鉄道業界は電気などの技術が欠かせない一方、接客面のサービス力が問われる点にも面白みを感じていました。
残念ながら1社目で受けた鉄道会社とは縁がなかったのですが、社会を支え、サービス力も問われる企業が他にないかと考えたところ、学校の先生からマイスターエンジニアリングにビルメンテナンスという仕事があることを教えてもらいました。試しに話を聞きに行ってみると、ビルやマンションの管理を通して多くの人の生活を陰から支えている点に、世の中に必要な重要な仕事を手掛けていると感じました。また、建物を利用しているお客様と直接、コミュニケーションを取るシーンが多いことから、接客サービスという意味でも面白い仕事である点にも共感し、当社にお世話になることにしました。
Question新人時代はどのような点で苦労をしましたか?
うっかりミスを教訓に、精度の高い仕事を目指す。
1年目の頃は先輩の下について各物件をまわりながら、設備の点検の仕方や修繕等の工事の進め方、お客様や協力業者との段取りの取り方など様々な要素を学びました。驚いたのは、想像したよりも仕事の幅は広かったこと。点検や工事の実務のみならず、見積もりの作成や金額の交渉なども手掛けており、必要な知識やスキルを覚えるだけでも精一杯でした。それでも頑張ってこられたのは先輩方のおかげ。部署内の雰囲気がとても明るくて、学校のクラスのようなワイワイとした空気が漂っており、気軽にわからないことを質問できるので、とても心強いと感じました。
2年目からは担当を持つようになり、工事や点検の日程調整なども私が主体的に取り仕切っていきました。決して最初から順風満帆だったわけではありません。ある朝は別物件の作業に向かっているとき、お客様から「点検に誰も来ていない」との一報が入りました。私が日程の調整をミスしてしまっていたのです。冷や汗をかきましたが、事務所に連絡すると先輩が代わりにバックアップしてくれて、大事に至らずに問題を収束させることができました。先輩の偉大さを身に染みて感じるとともに、これを教訓にミスがなくなるように日程をしっかりとチェックするように心がけるようになりました。そのおかげか作業の精度も上がり、お客様の信頼も高まるようになり、別の工事案件なども受注するに繋がっています。
Question仕事のやりがいはどこに感じていますか?
トラブルを解決に導くのは、自分自身の知識と経験。
よく緊急対応の必要なトラブルで現場に駆け付けることがありますが、以前と同じ方法で修理をしたとしても、それが必ず通用するわけではないのが難しいところ。外から見ると同じように見える物件や装置であっても、点検・工事の方法は全く異なっていますし、そもそもトラブルの形も千差万別です。そこで何をすべきかを見出していくのかは、自分自身の知識と経験、技術力にかかっているからこそ、非常に挑みがいがあると感じています。創意工夫を施して何とか修理をした後、ビルのオーナーやそこに住んでいる居住者の方などからかけられる「ありがとう」の一言が、一番のやりがいとなっています。
東京サービスセンターは現在、ベテランと若手だけで構成されており、中間層に値する人材が不足しています。今、私もマネジメントなどを学んでいるところですが、早くリーダーシップを発揮するポジションとなり、上下の仲介役を担っていきたいと思います。そのためには後輩の業務にも目を光らせて、困っている姿を見たら真っ先にサポートできるようになりたいですね。
ADVICE
就職活動アドバイス
「嘘をつかない」就活を心がけて。
就職活動をする中で気を付けていたのは「嘘をつかない」こと。素直な状態の自分を知ってもらおうという気持ちで面接等に臨んでいました。実際、どんなに自分のことを脚色したとしても、どこかにほころびが生じて、相手に嘘を言っているのが伝わってしまうもの。学生のみなさんも素のままの自分を表現するように心がけてください。ビルメンテナンスはお客様と接する仕事である以上、やはり「嘘をつかない」のが大事だと改めて思います。物件に行けば自分で物事を解決しなくてはならないので、考える力も養ってほしいですね。
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